自律神経失調症とは
私たちの体は、気温の変化や精神的ストレスなど外からの刺激に対して、体内の状態を一定に保とうとする働きがあります。この働きを担うのが自律神経で、内臓や血管の収縮・拡張、ホルモン分泌など、すべての器官を調整しています。
自律神経失調症とは、ストレスや生活習慣などが原因となって、自律神経のバランスに乱れが生じて、体や精神面にいろいろな症状が現れる状態のことです。
自律神経は全身の器官をコントロールするため、バランスが崩れると全身の機能に支障をきたして、さまざまな症状が出ることがあります。
その症状は、現れたかと思うと消えて、また現れたり、別の場所に症状が現れたり、同時に3つも4つも症状が現れることも珍しくありません。
自律神経失調症の主な症状について
- ひどい肩こり
- 冷え
- ほてり
- 微熱が続く
- 片頭痛
- 便秘・下痢
- 手足のしびれ
- 動悸・息切れ・息苦しさ
- 焦燥感、不安感
など、検査では異常が見つからないのに、体や心に不調を感じるものです。
自律神経失調症の治療
自律神経失調症の治療は、心と体の両面から行うことが大切です。
食事、運動、睡眠など、生活習慣に問題がある場合も多く、生活習慣を改善することも必要です。
大きく4つの療法があり、その中に様々な種類の治療法があります。
- 薬物療法……
体の面から心身の症状を取り除く治療(薬による) - 心理療法……
心の面から心身の症状を取り除く治療 - 理学療法……
体の症状を取り除く治療(指圧・マッサージなど) - 生活指導……
生活習慣を見直す治療
症状などによって、いくつかの療法を組み合わせて行うのが、一般的な自律神経失調症の治療となります。